退職のお祝い
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先輩の女性事務員が定年退職を迎えられたので、同僚でお金を出し合って、退職祝を贈ることになりました。退職祝は何が良いか話し合ったところ、旅行が好きな方でしたので、退職祝は旅行鞄が良いのではないかということになりました。仲のよい同僚と、退職祝にするための旅行鞄を探しにデパートへ行き、先輩が好きな茶色の旅行鞄を見つけたのです。
退職祝にするために、のしがいいのかリボンがいいのか、とても迷ったのですが、リボンを豪華につけてもらうことにしました。退職祝を送ったときの先輩の顔をいろいろ想像するのは、楽しくもあり、けれども別れを意味することでもあるので寂しくもありました。先輩は、とても照れ屋だったので、きっと恥ずかしそうに退職祝を受け取るだろうな・・・などと想像していました。
さて、先輩の定年退職当日。同僚が全員揃ったところで、退職祝をお渡ししました。先輩は、とても喜んでくれ、退職祝を抱きしめながら泣き出してしまったのです。定年まで勤め上げたという喜びと、今後の生活への不安と、感謝の気持ちと、いろいろなものが一度にあふれてきたのだと、後から聞きました。
その後も、メールのやりとりなどをしていますが、退職祝でプレゼントした鞄をもって、あちこちに旅行しているようです。こんなに素晴らしく退職祝を受け取れた彼女は、私の理想でもあります。
